福井 K.B.B. (DOOM! 、落書き屋)
「午前十時の映画祭」もコンプリートまで残すところあと「キャリー」だけになりました。
『ファンタスティック Mr.FOX』
冒頭のMr.FOXの屈伸運動で一気に興奮。 家族ってなんだろね。うちの父親は「家族より他の人を大事にせぇ。家族はええんや。しゃべらんでも気持ちが分かるんや」と私と母に言っていたのに、パチンコから帰ってきた弟に「なんでパチンコなんかするんや。金捨てよるようなもんや。なんでそんなもんに行くんか、分からん!」と言い放ったのでした。FOX一家は素敵な大団円でしたが、そんなの福井家にもくるのかしら。というような事を思いました。
『ピラニア3D』
3D映画はもうどうでもいいよ。と思いながらも、これは見逃せなかった。Tシャツ濡らし大会とか女体でテキーラとか最高にばかばかしくていい!ポスターに書いてある主役の肩書きが(スティーブ・マックィーンの孫)っていうのも良し。
『アジョシ』
堂珍にそっくりな殺し屋がいた。傾倒しているわけじゃないけど、映画全体からでてる韓国パワーに圧倒された。ウォンビンから目が離せない。
『モテキ』
女友だちと見に行って、世代がガッチリあったのもあってげらげら笑いながらみた。モテキ来るだけましじゃねぇかっ!と思ったりもして。「幸世くんみたいな男子は需要あるよ」とかいわれてたけど、あれの女バージョンの需要は、ない!
長年、長澤まさみがにちゃにちゃしていやだったのだが、この映画の中の彼女はめっちゃくちゃかわいかったぁ。
『小さな哲学者たち』
子どもって、こんなに小さいのに好きだとか愛してるとかしっかりあるんだなぁ。子どもの世界は悩みもなくて単純だと思ってたけど、それなりにあるし、大人並に複雑だったり、やっかいだったりする。自分が子どものとき、こういったことを考えていたか記憶にない。哲学というと小難しいけど、 大人になって分かったことにしていること、常識だからとそのままにしていること、いろんな当たり前が、子どもによってひっくり返されていく様子がおもしろかった。続きがみたい。
『ジャスティン・ビーバー・ネヴァー・セイ・ネヴァー 3D』
3Dなのに東宝のちっさいスクリーンだったので、あんまり3D感もなし。ポップコーンとコーラ片手に3Dメガネという自分なりのアメリカンスタイルで鑑賞。前にみた「神聖かまってちゃん。ロックンロールは鳴り止まないっ」で、まったく納得できなかった部分を見事にカバー。そうだよ!これだよ!なぜ、ジャスティンにみんなが引き込まれるのか、そのプロセスが細かに描いてあったので説得力があった。そして見終わったときには、ジャスティンのファンになり、タワレコへ走りました。ベイビッ、ベイビ、ベイビ、オ~♪
『ゴーストライター』
ユアン・マクレガーの行き場のない右手がわたわたと宙をかき、えいやっ!と落ち着いた。Bad idea!だけど。
『リミットレス』
人間の脳みその潜在能力を引き出す薬!?あっても飲まない。そんなうまい話には必ずしっぺ返しがきて、自業自得で最悪のラスト…。っていうストーリーだと思っていたのに。人生は冒険心と度胸と要領なのだな。クスリ飲みたくなりました。
『SUPER8/スーパーエイト』
子どもが少し大人に成長していく冒険活劇は、勝手に涙がでてくる。デブ、ちび、バカの仲間とか。8ミリフィルムに映った何か。とか。キーワードだけでわくわくしてしまいました。たまらん。
『白夜行』
冒頭、車が背の高い草の中をざわざわと進んでいく。『殺人の追憶』を連想した。どんより暗くて、よくない事件の幕開け。メイクさんの仕事がもう最高によかった。本当に80年代から連れてきたような人ばかり。船越がいつもの2時間サスペンスのテンションにいつなるかと心配しながらみてたけど、やればできるやん。抑えめの演技。
『ブンミおじさんの森』
森の黒い赤い目の住人が出て来た時、本当に驚いた。予告をみてなかったからか、本当に驚いた。
おばけのおばさんが出て来た時、驚いた。うっすらすけて出て来て驚いた。
このびっくりは何だろうと未だ思っている。CGやら何やらでさんざん妖怪やおばけはみてきたのに、なんだかびっくりした。ラストもう一度驚かされて、みんな不思議な世界へ行くのです。そして、エンディングの曲で体が踊りだし、タワレコへ行くのです。
『ブローン・アパート』
ミシェル・ウィリアムズ。彼女が幸せになることはあるのだろうか?というくらい一見幸せそうなのに、どうしようもないやっかいな葛藤や悲しみ、不幸を背負ってばかりいる女優である。それは実生活にもしみこんできている気がする。誰も悪くない。けど悲劇は起こる。崩れるスタジアムをみて地震のことを思った。新世界国際でみたので、違う不安とあいまって複雑な気分だった。