先日、今年一発目の『シネクラブ FABRIC!』がありました。
『シネクラブ FABRIC!』は今、上映中の映画を見てみんなでおしゃべりをする場です。
古典や名作といわれる映画とかをみんなでみた後、それについての講義を受けるという形ではなくて、上映中の映画をこの日までに各自都合の良い時間に見ておいて、さて!どうだった??って、それぞれ記憶をほじくり返しながらみんなでしゃべります。見てからずいぶん日が経った人、当日に見たひと、2回みた人、満席状態で隣のおっちゃんの居眠りのいびきがうるさくて集中できない中みた人…など、みた状況はいろいろでそういうのもまたおもしろいのです。
今回のお題は『フランケンウィニー』だったのですが、これも3D、吹き替え、字幕といろいろ種類がありましたね。始まりの時間は決めてあ
りますが大体人数が揃ったら、ゆるゆると誰とはなしにしゃべり始めます。授業のように、先生の話をただ聞いて、その人の映画の話を持って帰るのではありま
せん。一応、MCはいますが、そのMCの言ってる事が全てではないし、聞いていると自分もついついしゃべりたいって気になってくるのです。ほんとですよ。
『フ
ランケンウィニー』だったこともあって、トリマーの仕事をしているという女性が参加してくれました。彼女は最初「映画のことはあまりよくわからないんで、
ただ聞いてるだけだと思いますけど」って言っていたのに、MCの廣瀬純さんのなんとも言えないしゃべり口に引っ張られて、終わるころにはめちゃくちゃよく
しゃべっていて(やっぱり犬が関わってってるってことも大きいのかもしれないけど)すごく楽しかったようでした。
映画をみたけれどなんとなく忘れ
てしまっていたようなことも、他の人が話しているのを聞いているうちに、ふつふつと記憶が甦って、よく分からないラストだったけどそういう風に考えたら納
得いく!とかあのときはこう思っていたけど、実はこういうことだったのかもしれない!つまらない映画と思っていたけど意外とそうじゃなかった!とかいろい
ろ発見することがあって面白いのです。
私も今までは映画をみて、おもしろかった、おもしろくなかったで終わっていたし、一方的に受け入れるだけの
ネットのレビューは物足りなくてつまらないし、他の人はこの映画を見てどう思っているんだろう、どういう見方があるんだろうとずっと思っていました。私み
たいに映画の学校に通って勉強をしたわけじゃないし、映画が好きなだけなんだけど、せっかくだからもっと映画について知りたいな〜って思ってる人がいると
思うんです。『シネクラブ
FABRIC!』はひとりでは出てこない考え方に眼から鱗の状態になって、そんなとこから出てくるの?っていう意見とかもあってすごくワクワクします。モ
グラたたきみたいなもんで、予想してるとこからもでてくるし、予想してなかったとこからもでてくるし、でもすっごく楽しい!他の人の意見をぶっ叩いてつぶ
すってことではないんだよ。
映画のことをもっと知りたいな~、映画の勉強始めよっかな~っていうような方にもうってつけの場所なんで、マジでほんとに(笑)来てくれよなっ!って。
すんません、なんかそんな気持ちです。
『フランケンウィニー』からは原発もぐら、橋下もぐら、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』もぐらが飛び出してきたよ。なかなか興味深いでしょ?
MC陣はとっても豪華で、廣瀬純さん(野球選手じゃないよ)、海老根剛さん、金子光亮さんと映画を多方向から話のできる魅力的な方々です。
とっても貴重で楽しい体験になると思うので、本当に誰でも気軽にあそびに来てほしいです。
K.B.B.