カテゴリー: review

  • 『ケイコ 目を澄ませて』

    昨年末に『ケイコ 目を澄ませて』を観て、自分が10年寝ていた間に三宅監督はこういう映画を作れるようになったのかという感慨があった。 『ケイコ』の撮影時のタイトルだという「small, slow, but steady」の […]

  • フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

    ウェス・アンダーソンの作品にのめり込めなくなったのはグランド・ブダペスト・ホテルあたりだろうか。様式性、箱庭が強固になるほど自分には見る快楽が物足りなかった。 本作はヌーヴェルバーグ云々という触れ込みを見たことで自分の中 […]

  • 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』

    『ヴェノム』の1本目を観たときに、マーベルでヴェノムってタイトルでなんか黒いやつ出るってなってんだから誰もが主人公が変身するのはわかりきってるわけで、さっさとヴェノムになれやと思いながら見てたら開始から30分以上うだうだ […]

  • 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

    おもしろいというのは食事で言えばおいしいみたいなもんで、コンビニのおにぎりは今や積極的に食べたいほどおいしいし疲れてるときはご飯に塩かけるだけでもおいしいし、そういう意味ではこの作品はとてもおもしろかった。 ただ、具体的 […]

  • 『鉱』

    小田香監督によるボスニアの炭坑を映したドキュメンタリー。何かの機械の震える様子がファーストカットに映され、炭坑についての映画なのだからドリルなどの掘削の機械が出るだろうとは思っていたけれど、想定していた以上の震えに思わず […]

  • 奈良からの〜大阪アジアン映画祭

    火曜日、バイトで奈良の小学生と本気の鬼ごっこ(私はずっと鬼)をして大阪で大阪アジアン映画祭の『私は兵器』を見に行った。 昨年末ケイタリングで少し参加させてもらった映画で、完成、早くも公開ということで、映画ができるスピード […]

  • 『Ghost of OT301』 住野貴秋

    「呼び水、実体の変容の絶対性について」   私達は光ではなく、映像である。だから、見ることは想い起こすことに似ているのだ。   ハンス・ベルメールの写真はしばしばフロイトが1919年の論文で描写した、 […]

  • 「海街diary」 是枝裕和

    思いがけず一週目から『海街diary』を観た。   鎌倉の古い一軒家で暮らす幸(綾瀬はるか)佳乃(長澤まさみ)千佳(夏帆)の三姉妹のもとに山形で女と暮らしていた父親の訃報が届く。葬式に行くとそこには腹違いの妹す […]

  • 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』モルテン・ティルドゥム

    第二次世界大戦中にドイツが使っていた暗号「エニグマ」を解読したアラン・チューリングの伝記映画。 このアラン・チューリングという人はエニグマを解読したというだけでなく、コンピューターという概念を創造した人であり、言うなれば […]

  • 『チョコリエッタ』 風間志織

    主演は「ごめんね青春!」のあまりんこと森川葵と『共食い』の菅田将暉。 風間志織監督作をこれまで見た事がなかったということもあり鑑賞。脱しおりん童貞。   まずは「自主映画の基本原則」というものを見てもらいたい。 […]