10/17 『天国の門』先行上映


10月17日、同志社大学にて『天国の門』の先行上映が行われます。
関西ではこれと26日からのシネマート心斎橋での上映しか決まっていないようです。
30年前に作られたこの作品。当時は「なぜか」大コケをして、さらにまともな評価さえつかなかったわけですが、しかし今見返してみて、この映画がなぜ評価を得られなかったのかはまったく理解できません。
製作時に資金繰りを失敗したことなどの様々な背景があるとはいえ、これほどの桁違いのスケールを持った映画が目の前にありながら、なぜ当時の人々は見逃してしまったのか・・・。
いや、むしろまったく理解できるというべきでしょうか。『天国の門』を見逃すのだから、私たちは日々世界を見逃し続けています。
当時この映画が人の眼に触れなかったのは、当時の人たちが映画を見る目がなかったから、あるいは宣伝が失敗したからではなく、今も昔も見る眼なんて変わっておらず、変わっているとしたらそれは時間が流れたことでしかなく、ただ当時と違う技術が生まれたというだけで、その中でこの『天国の門』が産まれなおし、またこの映画に見合った真っ当な評価を得られることなく時が流れる。東京では公開が始まっていますが、最低でも宮崎某のアニメくらいには人の網膜に焼き付けられないといけない映画です。
ひょっとしたらこの映画は人間なんて相手にしていないのではないかと思える。そんな映画に、一人の人間としてなんとか食らいつきたいと思います。
http://d-live.info/program/movie/index.php?c=program_view&pk=1377063441