2017年1月


一月中頃からなかなか忙しく、更新が滞っていた。

旅行で香港に行ってきた。
基本的には観光というか遊びというか、うまいもんを食うのがメインの旅で、広東料理やローカルフードのお粥や麺を満喫。
飲茶はどれもうまいし日本で食うものよりも軽かった。それに飲茶と言ってパッと思い浮かぶような小籠包やシュウマイ以外にも、トロッとした皮で具を包んだものや、肉まんの皮がパイになったものなどいろんなものがあったのも面白かったしうまかった。

香港で食ったものの中では福建式炒飯がとてもうまかった。煮豚やエビ、ホタテ、椎茸、ガイランという茎の太い葉物でアスパラガスみたいな感じの野菜がオイスターソースベースのあんに入って、それが卵のチャーハンにかかっているというもの。こっちに帰ってからも食べたくなって一度作ってみたが、煮豚を作らず豚をそのまま使い、エビやホタテをシーフードミックスで代用したこともあってか味が再現できなかった。おそらく、一度煮豚にしたりエビやホタテの下ゆでをしないといけないんだろう。うまいもんは見えない手間がかかっている。

 

 

香港に行くことにした主なきっかけはEmpty galleryで牧野貴さんのプリント(写真)が展示されているからだった。

 

 

35mmのフィルムに多重露光で撮られた「still in cosmos」のネガからプラチナプリントという技術でプリントを焼いた作品が3点展示され、さらに「cinéma concret」がループで上映されているというもの。

 

 

これまで何度も牧野さんの作品を上映し、その度にチラシを作ってきていつも思うのは、牧野さんの作品は静止している状態とスクリーンに映っている時とではまるで違うということで、だからこそ静止したプリントを作品として仕上げたと聞いてその現物を見てみたかった。そしていざプリントを見てみると牧野さんの映画を見ている時と同じ感覚になっていた。映像が凄まじい速度でスクリーンの上を流れていくのを必死に目を凝らして、見る力を最大限振り絞るのだけど見尽くせないという感覚が静止したプリントを前にしても現れる。作品に近づいたり離れたりして目を凝らせば木や水などは見えてくるのだが、見えたと思ったそのすぐあとには見えなくなる。自分が「見ているもの」は「見えたと思っているもの」なのだということが静止していることで強烈に立ち上がってくる。

プリントに寄って見てもどこまでも無限の階調が現れているようで、プラチナプリントという特殊なプリント(通常、現像では銀を使うがこちらは文字通り白金を使う)の力もあるだろうが、フィルムを使った多重露光という表現の強さとそれを成功させている牧野さんの力には脱帽する。

また同時に上映されていた「cinéma concret」も良かった。これまでに何度も見ている作品ではあるけれど、とにかく驚きだったのは黒い壁に投影していることで、そしてそれがむちゃくちゃ美しかったこと。デジタルの上映ではどうしても黒が浮いてしまうが、黒い壁に映していることで黒がとんでもなく締まっていた。デジタルで映された作品を見てこんなにも黒が美しいと思ったことはない。ペドロ・コスタが見たら「俺の映画は常にこれで映してくれ」なんて言うんじゃないだろうか。このギャラリーがそもそも壁も床も天井も全てを黒くしているからこそこの表現力が得られていることもあるだろう。黒いスクリーンを作れないものか。

 

香港では他にも出店がアホほど出ているところに行ったり洒落たミニシアターに行ってみたり(映画は見てない)でっかいシャコやロブスター食ったりブルース・リーの像と闘ってる写真撮ってみたりと楽しく過ごしました。

それから1月はKID FRESINOとC.O.S.A.のライブに行ったり、インフルエンザで一週間近くぐったりしてたら終わった。

 

1/14

沖縄に行った牧野君に会ってお茶。くそ寒い日だった。

 

1/13

昨晩4時まで起きていたこともあってか、一日体がだるい。仕事をしようにも眠すぎて集中力も無いのでスタバでお茶。晩御飯は昨日豊南市場で買ったバジルでジェノベーゼ。ミキサーとフードプロセッサーの違い

 

1/12

夜に新年会をするのでそのための準備に豊南市場で買い物。イベリコ豚でしゃぶしゃぶ。大根と人参をおろしてポン酢で食べるやつ。うまい。

 

1/11

名刺作りとホームページ作り。

 

1/10

ジョニー・トーの新作を。邦題は『ホワイトバレット』。原題は『三人行』。病院アクション映画。冒頭からメスを入れる側と入れられる側の切り返しというとんでもないカットが現れ度肝を抜かされた。一方的な正義や良き行いらしきもの、あるいは社会的不正義の結果が必ずしも全て良いようになるわけではなく、何によって結果が得られているのかが混乱した世界を描いていた。その非物語の世界でラストにさらに混乱したアクションシーンがあり、さすがに見応えのあるものになっていた。

 

1/9

『ドント・ブリーズ』を見た。怖かった。声を出してはいけないという環境の中で見ているこっちが思わず声を出してしまった。怖い映画嫌い。盲目の退役軍人がもっと超人になっていたら尚良かったが。リアリティに引っ張られて中途半端になっていた。

 

1/8

便座をあったかいやつに変えた。

 

1/7

Laravel学習の1日。録画していた笑ってはいけない、ちんこに鞭を打たれるクロちゃんの声がやばかった。福井さんの寝言の叫びを思い出した。

 

1/6

今年の初映画は『ヒッチコック/トリュフォー』だった。ベースになっている本を読むと映画の素晴らしさを作り手への敬意を強く感じるのだけれど、この映画を見てもその時の気持ち以上のものは生まれなかった。

 

1/5

フレームワーク、結局CakePHPではなくLaravelにするのがいいかなと思っている。

 

1/4

正月明けの仕事やら何やら。

 

1/3

夕方ごろになんばに出てレイトで『ピートと秘密の友達』を見ようと思っていたのだが、あまりの人の多さにうんざりして30分ほどで帰った。正月なんかに街に出るもんじゃない。

 

1/2

届いた年賀状を返すなど。

 

1/1

年が明けたからといって特に何もなく。雑煮を食って少し昼寝して、だらだらと過ごした。
去年は結婚したこともあり変化が大きかったが、今年はさらに変わる年にしたい。