5年を前に

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DOOM!として仲間と集まって動き始めてからもうすぐ5年になる。


映画ってこのままでいいのだろうか。そんなことを疑問に思い始めたところから動き出して、その問いが次第に膨らみ問題となり、その問題は今のままでは解を得られないということがわかる。自分たちにとってのこの五年間とはそんな時間だったように思う。
この間、自分たちの眼の前に見えている問題くらいはなんとか解決できないかと試行錯誤を続けてきたが、どうやってもどうにもならない。そのことだけはこの五年でよくわかった。
なんて悲観的に書き過ぎるのもアレなので一応書いておくと、これまでやってきたあれやこれやに価値や意味がなかったと言っているわけではないし、それはとても刺激的で面白い時間だったのは間違いない。空族との出会いは今の自分たちの姿勢を形作るには決定的だったし、最近では牧野さんとの協働は映画というものに対して抱え込むイメージの質量を軽くさせられた。
ごくごく眼の前の問題であれば力が及んだものもあったと思うし、実際のところその影響が形として現れているものもある。ただ、それほどの結果では、次第にはっきりと見えるようになった本質的な問題は解決が得られないということが明らかで、同じようなことを続けても問題が膨らむ速度に弾き返されるだけだという事実に虚しくなるのだった。
やらないよりはやった方がいいという考え方があるけれど、やった方がいい程度のことであればやらない方がいいと思っている。
だから今度は、眼の前の問題に真っ正面からぶつかっても弾かれないようなことに挑戦してみようと思う。
映画にまつわる問題は山ほどあるし、その多くがどの方向から手を進めてもあっという間に手詰まりになる。その次の一手になるようなことがどこかで生まれなかったら、どのみち映画はその姿を小さくしていくだけなのだろう。映画に携わる人はみんな、素晴らしく文化的で価値ある仕事をしているのに、どうしてこんなにも疲弊している姿ばかりを見ないといけないのだ。
このままでいいのか。。。いいわけがない。
DOOM!をはじめたばかりのころの表明文(のようなもの)が出て来たので載せてみる。これはABOUTのページに載せていたもので、少し説明しておくと、DOOM!をはじめた当初は映画のレビューサイトのようなものを目指していた。
いろんなことがあったし、これを書いたころとはサイトのあり方自体も大きく変わったけど、ここに書かれている考えは今と少しも変わっていない。おそらく今後も変わらないだろう。

長崎

このサイトは年間数百本の映画を劇場で鑑賞している四人が運営しています。
主な活動は劇場で見た映画ほぼ全てにレビューを書き、それを更新していくことです。
私たち四人に共通する考えは「映画を映画館で見てほしい」ということです。
何故映画を映画館で観てほしいのか、そのことについてはいくら言葉を連ねてもなかなか説明する事は難しい。
今の時代、映画を見るだけならDVDで簡単に見る事が出来ますし、それは時間に追われる人にとっては大変便利な事であると思います。しかしその便利さは本当に良い事だといえるのでしょうか。
インターネットが普及し、自宅から出る事なく映画を観る事が出来る時代にはそぐわないかもしれない映画館へ行くというアナログな行動を経る事、知らない人たちと一緒になって一つのスクリーンを観る事、観たばかりの映画について悶々としながら帰る事、これらを経ることは映画を体験する事です。
そして『映画』とは『体験』を含んだ映像をいうのだと考えています。
私たち四人の体験が多くの人たちの新たな体験を産むきっかけとなれるように”DOOM!”として活動します。


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